大人の引きこもり
引きこもりで困っているとの相談を受けることが度々あります。
一般に引きこもりは若者に多いイメージですが、最近はいわゆる“大人の引きこもり”が多くなっています。
引きこもりは、一般には「6ヶ月以上にわたり自宅などに篭り、仕事や学校に行かずに家族以外の人との交流をあまり行わない状態」とされています。
社会的なつながりがないことから社会的ひきこもりとも言います。
ひきこもりの原因や背景が単一ではなく、また特定の疾患によるものとは限りません。
カウンセリング(セラピー)での聴き取りの中で多いのは、「元々は活発だったが会社や学校でイジメや対人関係のトラブルが引き金となった」といわれるケースが散見されます。
その時の出来事がトラウマになり不安・緊張などが継続しているので、引きこもっていても意外と心的エネルギーを消耗しています。
その分、レジリエンス(回復力)が低下しており、あらたな人間関係の構築が難しくなって自ら社会から遠ざけているのかもしれません。
ただ人間関係でもスーパーやコンビニ、映画、ジム、温泉、旅など人と関係をほぼ構築しない行動は可能な場合が多いです。
本人にとっても家族にとってもお辛い状況です。
もしいじめ等の傷つき体験で起きている場合はヒプノセラピーでは退行し過去の辛い体験をエピソード記憶をソマティック的にリリースしていくのですが、同時にリソース(資源)安心安全の感覚も創っていきます。
もちろん、その引き金となったトラウマ体験が原初の体験とは限りませんので、その場合は厄介で先ずは段階的にアプローチしていくことになりますが、必ずしも結果がでるわけではありません。
但し、精神疾患や発達に関わる引きこもりは当所のヒプノセラピーやカウンセリングでは対応できません。

写真は当所のカウンセリングテーブルですが、現在はアクリルパーテーションを設置しております。