なぜ技法や手順にこだわり過ぎるセラピーは癒されにくいのか?
セラピーの手順をマニュアル化すること、標準化することは間違ってはいないと思います。
標準化することによりトレーニングを受ければ誰が行なってもそれなりの結果が出る可能性があるからです。
またエビデンス(データ)化しやすいですよね。
しかしクライエント(相談者)の立場からするとどうなのでしょうか。
私自身のセラピー体験の中で言うと、あるマニュアル化されたセラピーは手順に当てはめられていて、その過程において私自身の内面で微かに、しかし確実に動き始めているプロセスに寄り添ってもらえないモヤモヤしたものが逆にセラピーの進行を邪魔するのです。
潜在意識は内的エネルギーなので動いています。
それを手順(マニュアル)という意識化されたもので働きかけると、そこでそのエネルギーの動きは停滞することがあります。
心は動いています。
動いているからこそ変化するのでしょう。
このあたりのさじ加減は実は難しいのですが、セラピストとしては頭に入れておく必要があると思います。